極上御曹司からは逃れられない運命でした
そして凛花の唇に触れた手を見つめる。

柔らかかった。

温かくて。

でも最後に俺を睨んだ時、凛花は唇を噛んでいた。

血が出てなければいいが…

せっかく笑った顔も見れたというのに、結局最後は怒らせてしまった。

どうしたら手に入れられる?

どうしたら俺のものに…

グラスを傾け、カランと氷が音を立てる。

なんでこうもアイツが欲しくなる?

一度でも抱いたから?

そんな単純な話しじゃない気がする。

はぁ…

ソファの背もたれに寄りかかり、天井を見上げて目を閉じる。

俺はただ…

ただ…なんだ?

苛つく。

やめだ、やめだ。

もう考えるのはよそう。

残りのウィスキーを一気に煽って、スーツを脱ぎ捨てる。
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