極上御曹司からは逃れられない運命でした
寝室に移動して、ベッドに入る。

クソっ…

シーツもハウスキーパーがベッドメイクをしてすっかり凛花の香りも無くなってしばらく経つのに。

どうしても思い出してしまう。

あの日の夜を。

今となっては夢だったのかと思うくらいだ。

あの日だけ…

あの日だけ。

無駄に腹筋をして腕立て伏せをする。

ダメだ。

携帯を取り電話をかける。

『はい』

「釣り行かね?」

『いつ』

「明日と明後日」

『急すぎ』

「暇だろ」

『うるせぇな。仕方ねぇな』

「今から迎え来て」

『はぁ?』

「明日の朝から海出るぞ」

『お前なぁ…』

コイツは俺の昔からの親友の金森 彰(かなもり あきら)。

「俺、酒飲んだし」

『飲むなよ馬鹿タレ』
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