極上御曹司からは逃れられない運命でした
私はひとまず言われた通りに座る事にした。
とりあえず、家がバレるのは今後の事も考えるとマズい。
何か策を考えなければ。
「なぁ。そんなに俺に家知られたくないの?」
え…
司輝が割と真剣な面持ちで聞いてくる。
そんな事を言われても、今日で最後にしたいし…
かと言って直ぐに引っ越せるわけでもないから…
「なるほど」
何も答えない私に、司輝は肯定とみなしたようだ。
そしてキッチンにいた司輝が私の隣りに座った。
「なぁ」
身体ごとこちらを向いて長い脚を組み、テーブルに片肘を乗せると顔を覗かれる。
あんまり近くで見ないで欲しい。
自分がどれだけの容姿をしているのか分かってるのだろうか。
もちろん中身も魅力的だが、その顔で見られるとどうにも普通でいられない。
「こっち見ろよ」
み、見れない。