両親と妹はできそこないの私を捨てました【菱水シリーズ①】
「本当に私、ぜんぶ捨てて出てきたのね……」
一度は捨てたのにまた戻ってきてしまった。
両手の手のひらをじっと見た。
今は弾くのが楽しい。
上手いとか下手とか関係なく、何時間でも弾いていられる。
それは唯冬のおかげ。
以前のようには弾けないけど、違ってもいいのかもしれないと最近は思えるようになってきた。
次こそちゃんと唯冬と一緒に弾きたい。
最後まで。
「あれはひどいワルツだったわ」
愛のワルツを思い出して、恥ずかしくなった。
ううっと段ボールに顔をぼすっと埋めたその時、ピンポーンとインターホンが鳴った。
「唯冬かな」
仕事をすませたら、荷物を運んでくれると言っていたから。
ドアを開けるとそこには両親と妹の#虹亜__こあ__#がいた。
家を飛び出して以来の両親との対面は衝撃的だった。
暗い部屋、罵倒する声、叩かれて痛んだ頬の痛み。
すべての記憶が頭からあふれでた。
「あ……」
一度は捨てたのにまた戻ってきてしまった。
両手の手のひらをじっと見た。
今は弾くのが楽しい。
上手いとか下手とか関係なく、何時間でも弾いていられる。
それは唯冬のおかげ。
以前のようには弾けないけど、違ってもいいのかもしれないと最近は思えるようになってきた。
次こそちゃんと唯冬と一緒に弾きたい。
最後まで。
「あれはひどいワルツだったわ」
愛のワルツを思い出して、恥ずかしくなった。
ううっと段ボールに顔をぼすっと埋めたその時、ピンポーンとインターホンが鳴った。
「唯冬かな」
仕事をすませたら、荷物を運んでくれると言っていたから。
ドアを開けるとそこには両親と妹の#虹亜__こあ__#がいた。
家を飛び出して以来の両親との対面は衝撃的だった。
暗い部屋、罵倒する声、叩かれて痛んだ頬の痛み。
すべての記憶が頭からあふれでた。
「あ……」