両親と妹はできそこないの私を捨てました【菱水シリーズ①】
「唯冬さんは女性の奏者との共演はNGなんです。千愛さんとだけと決めていて。でも、今回、結朱さんが婚約解消の条件に共演の話を出してきた」
「……婚約解消」
「それで唯冬さんは考えて、自分と千愛さんの演奏の後になら一緒に演奏をしてもいい。ただし、それを聴いてもまだ共演したいというのならといって引き受けたんです」
「そうだったんですか……」
「結朱さんはピアニストでしたね。ここで引けるだけの判断ができるなら、将来は暗くない」
その結朱さんが待っていると私に言った。
私は―――この先、どうしたいのだろう。
弾けるようになった先は?
結朱さんが去っていくその背中を眺めていた。
「……婚約解消」
「それで唯冬さんは考えて、自分と千愛さんの演奏の後になら一緒に演奏をしてもいい。ただし、それを聴いてもまだ共演したいというのならといって引き受けたんです」
「そうだったんですか……」
「結朱さんはピアニストでしたね。ここで引けるだけの判断ができるなら、将来は暗くない」
その結朱さんが待っていると私に言った。
私は―――この先、どうしたいのだろう。
弾けるようになった先は?
結朱さんが去っていくその背中を眺めていた。