両親と妹はできそこないの私を捨てました【菱水シリーズ①】
冷凍したネギもあったから、それもいれる。
栄養を考えてね。うん。
そうよ、私はもうピアノのことばかり考えていられるような生活じゃないんだから。
もぐもぐとカレーうどんを食べているとやっと冷静になってきた。
「渋木唯冬は昔の知り合いってことは間違いないと思うんだけど……」
どうしよう……思い出せない。
ここまで私を動揺させたあげく、振り回すなんてとんでもない男なのに!
それだけじゃない。
すごいイケメンだった。
いかに自分がピアノだけしかない人間だったのか―――今になって後悔した。
渋木唯冬が出す音は私の頭の中に残るくらい印象的だった。
『それだけじゃないでしょ?』なんて心の声が私に囁いた。
手の甲を見つめた。
思い出しただけで恥ずかしい。
「な、な、なんて恐ろしいイケメンよっ!あれは完全に悪魔の誘惑よ!」
確信犯に違いない。
栄養を考えてね。うん。
そうよ、私はもうピアノのことばかり考えていられるような生活じゃないんだから。
もぐもぐとカレーうどんを食べているとやっと冷静になってきた。
「渋木唯冬は昔の知り合いってことは間違いないと思うんだけど……」
どうしよう……思い出せない。
ここまで私を動揺させたあげく、振り回すなんてとんでもない男なのに!
それだけじゃない。
すごいイケメンだった。
いかに自分がピアノだけしかない人間だったのか―――今になって後悔した。
渋木唯冬が出す音は私の頭の中に残るくらい印象的だった。
『それだけじゃないでしょ?』なんて心の声が私に囁いた。
手の甲を見つめた。
思い出しただけで恥ずかしい。
「な、な、なんて恐ろしいイケメンよっ!あれは完全に悪魔の誘惑よ!」
確信犯に違いない。