両親と妹はできそこないの私を捨てました【菱水シリーズ①】
両親から私はそう呼ばれているんだと虹亜の言葉で知った。
歪む虹亜の顔を見たくなくて、振り向かずに歩いた。
両親のために弾き続けたその先に幸せはあるの?
そう問いかけることもできずに。
今、無性に渋木唯冬―――彼の音が聴きたい。
私だけのために弾いてくれたあの音を。
歪む虹亜の顔を見たくなくて、振り向かずに歩いた。
両親のために弾き続けたその先に幸せはあるの?
そう問いかけることもできずに。
今、無性に渋木唯冬―――彼の音が聴きたい。
私だけのために弾いてくれたあの音を。