両親と妹はできそこないの私を捨てました【菱水シリーズ①】
色々、考えることはあったけど、仕事はいつもより順調で定時きっかりに終わることができた。
早くピアノが弾きたい。
人前じゃ演奏なんてできないレベルでただの趣味だけど……
今はその微かに生まれた気持ちを大事にしたい。
ロッカールームで着替えてスマホを確認した。
唯冬から楽器屋で待ち合わせをしようとメッセージが入っていた。
『千愛の弾きたい曲を一緒に選ぼう』
「私の弾きたい曲……?」
それを考えるのも今の私には難しい。
勢いで雨の庭を弾いただけだったから。
さらに私を難しいと思わせるのは男の人と待ち合わせなんていうシチュエーション。
恋人みたい―――
もう両親が私に恋愛を禁止しているわけでもないし、誰と付き合おうが自由。
そのはずだけど慣れてないせいか、緊張する。
いつになく浮かれた気持ちで会社を出て、電車に乗り楽器店に向かった。
「まだみたいね」
早くピアノが弾きたい。
人前じゃ演奏なんてできないレベルでただの趣味だけど……
今はその微かに生まれた気持ちを大事にしたい。
ロッカールームで着替えてスマホを確認した。
唯冬から楽器屋で待ち合わせをしようとメッセージが入っていた。
『千愛の弾きたい曲を一緒に選ぼう』
「私の弾きたい曲……?」
それを考えるのも今の私には難しい。
勢いで雨の庭を弾いただけだったから。
さらに私を難しいと思わせるのは男の人と待ち合わせなんていうシチュエーション。
恋人みたい―――
もう両親が私に恋愛を禁止しているわけでもないし、誰と付き合おうが自由。
そのはずだけど慣れてないせいか、緊張する。
いつになく浮かれた気持ちで会社を出て、電車に乗り楽器店に向かった。
「まだみたいね」