両親と妹はできそこないの私を捨てました【菱水シリーズ①】
裸足で逃げてきた私を見た時の祖父母の驚いた顔が今も忘れられない。
「両親と祖父母が話し合って、私のことは祖父母が預かることになったの。高校を卒業するまでは祖父母の家にいたんだけど、迷惑になると思って大学からは今住んでいるアパートで暮らしだしたのよ」
みじめなのは生活じゃない。
親に捨てられたこととその後の仕打ちが私をみじめにさせたのだと思う。
本当は言いたくなかった。
でも、唯冬は私のことを好きだと言ってくれたから、言わなくてはいけないと思った。
私が両親から逃げ出したことも連絡さえとっていないことも隠しておきたくはなかった。
もう昔のような恵まれた環境でないことは気づいていただろうけど、親も妹も私のことを見限っていることを言っておきたかった。
昔の私を知っているのなら、なおさら。
「私ね、この鍵を持ってないと不安なの。また閉じ込められたらどうしようって思うから」
「両親と祖父母が話し合って、私のことは祖父母が預かることになったの。高校を卒業するまでは祖父母の家にいたんだけど、迷惑になると思って大学からは今住んでいるアパートで暮らしだしたのよ」
みじめなのは生活じゃない。
親に捨てられたこととその後の仕打ちが私をみじめにさせたのだと思う。
本当は言いたくなかった。
でも、唯冬は私のことを好きだと言ってくれたから、言わなくてはいけないと思った。
私が両親から逃げ出したことも連絡さえとっていないことも隠しておきたくはなかった。
もう昔のような恵まれた環境でないことは気づいていただろうけど、親も妹も私のことを見限っていることを言っておきたかった。
昔の私を知っているのなら、なおさら。
「私ね、この鍵を持ってないと不安なの。また閉じ込められたらどうしようって思うから」