恋とクリームソーダ
【花side】
店を出る。
恥ずかしい〜!
なんであんな大きな声で叫ぶの〜!って言おうと思って、早歩きで駅に向かう。
そのとき、腕を掴まれる。
振り向くと、葉月だった。
「なんで、」
息を切らして肩を上下させる葉月。
「なんで、行っちゃうの?」
「え……だって、」
だって。
「俺は、ずっと榎本に会いたかった。」
葉月が私を真っ直ぐ見る。
「この前花火大会で会った日から。」
駅に向かう道の真ん中で。行き交う人の真ん中で。
「高校のときお別れしたあの日から。」
周りの喧騒が、遠のいてゆく。
今の葉月の姿に、高校生の葉月が重なる。
「ずっとずっと榎本のことが好きだった。」