家出少女、拾われる

 あ、

 告白するの、このタイミングしかないんじゃない?
 そう私は思った。
 だって、私の存在が助けになったって言ってくれたばかりだし。


 「あの」
 「今度はどうした?」
 「私の方が助けになってもらってます。あの時の私は家出をなめてましたし。それに、多分あのままだと死んでました」


 「俺は命の恩人か?」
 「そんな感じです。……作太さん一つ言いたいことがあります。これが私が今日、作太さんをここに呼んだ理由です」


 私は作太さんの両の手を取った。


 「作太さん。私の心はすでに奪われてます。他でもないあなたに」


 その瞬間、作太さんの顔が赤くなる。


 「だから、お願いです。私を作太さんの彼女にしてもらえませんか?」


 はあはあ、言い切った。
 告白できた。
 逃げずに癒えた。かまずに言えた。


 「お前のそれが、本当の恋かどうかは考えたほうがいいと思う」
 「私は――」
 「でも、本当に好きならそれはうれしい。だって俺は――」

 顔が赤くなってる。
 っ、それって。


 「なんでもない」
 「私は好きですよ。この愛は本当です。この半年間ずっと、寂しいと思ってたんだから」
 「分かった」

 そう一言で言い切った彼に、びっくりした。
 目から涙を感じ取れたからだ。


 「何をそんな顔をしているんだ」
 「だってえ」


 私は作太さんのことが好きなんだから。
 
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