家出少女、拾われる

 「あの、失礼だったらいいんですけど」
 「ん?」
 「作太さんって両親が亡くなった後、どういう生活をしてたのですか?」


 失礼に値しないか心配だけど。


 「俺は一人で生きてきたんだよ。仕送りがあったとはいえ、畑を一人で管理して、育てて。普通畑作なんていうものは、重労働だ。だけど、一人でやってきた」
 「悲しいとか辛いとかなかったんですか?」
 「ずけずけと行くな」
 「ごめんなさい」


 流石に失礼過ぎた……。

 「いや、責めてはないんだ。俺は、辛くなかったと言ったらうそになるけど、俺は忙しさで孤独を紛らわしたんだ。高校も最低限しか行かなかったし」
 「そう、なんだ」
 「ああ。だから来てくれた時は助かった。俺の孤独を癒してくれたしな」
 「はい」
 「あ、すまない」
 「え?」
 「別に泊めたのは、そう言う欲があったから、泊めたとかじゃなくて」
 「知ってますよ」

 そう言う人間じゃないって。

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