蜜味センチメンタル
———
目を覚ますと、柔らかな朝の光がカーテンの隙間から差し込んでいた。
隣には、静かに寝息を立てる那色の姿。ゆるく乱れた髪の隙間から覗く額と穏やかな寝顔に、幸せに包まれる。
——寝顔、かわいい……
あどけない寝顔に、愛しさのあまりそっとキスをした。
羅華はそのまま起き上がり、キッチンでコーヒーを淹れる準備を始めた。数分後、寝室から聞こえてきた気配に振り返ると那色がゆっくりと歩み寄ってきた。
「那色くん。起こしちゃった?」
「いえ、なんだかいい匂いがするなって思って。コーヒーですか?」
「うん。那色くんも飲む?」
「いただきます」
まだ眠そうに顔を緩ませながら、那色は背中から羅華を抱く。
「羅華さん、今日仕事は?」
「代休だよ。年末からイベント続きで週末出ること多かったから」
「そっか。じゃあ、今日はこのまま2人でゆっくりできるんですね」
「那色くん大学は?」
「ありません。あとは卒業を待つだけなんで」
「卒業かあ……。那色くんもいよいよ就職だね。…そういえば、前は教えてもらえなかったけど那色くんってどこの会社に入るの?」
「それは……」
那色が言いかけた時、リビングに置いてあったスマホの音が鳴った。
「ちょっとごめんね」
羅華はIHの電源を切り、スマホを手に取る。画面には「レグナス社・営業部」の文字が表示されていた。
目を覚ますと、柔らかな朝の光がカーテンの隙間から差し込んでいた。
隣には、静かに寝息を立てる那色の姿。ゆるく乱れた髪の隙間から覗く額と穏やかな寝顔に、幸せに包まれる。
——寝顔、かわいい……
あどけない寝顔に、愛しさのあまりそっとキスをした。
羅華はそのまま起き上がり、キッチンでコーヒーを淹れる準備を始めた。数分後、寝室から聞こえてきた気配に振り返ると那色がゆっくりと歩み寄ってきた。
「那色くん。起こしちゃった?」
「いえ、なんだかいい匂いがするなって思って。コーヒーですか?」
「うん。那色くんも飲む?」
「いただきます」
まだ眠そうに顔を緩ませながら、那色は背中から羅華を抱く。
「羅華さん、今日仕事は?」
「代休だよ。年末からイベント続きで週末出ること多かったから」
「そっか。じゃあ、今日はこのまま2人でゆっくりできるんですね」
「那色くん大学は?」
「ありません。あとは卒業を待つだけなんで」
「卒業かあ……。那色くんもいよいよ就職だね。…そういえば、前は教えてもらえなかったけど那色くんってどこの会社に入るの?」
「それは……」
那色が言いかけた時、リビングに置いてあったスマホの音が鳴った。
「ちょっとごめんね」
羅華はIHの電源を切り、スマホを手に取る。画面には「レグナス社・営業部」の文字が表示されていた。