君に出会ったその日から
「じゃあ各自好きなタイミングが誘うって感じでいいんじゃない？」
「うん！」
みんなが頷いた。
「分かった。どんどん誘っちゃうぞ〜」
そんな話をしているとさっきまで重たい場の空気が少し明るくなった。それでも私の心の不安やモヤモヤは消えてはいなかった。
その日はなるべくその事を考えないように過ごしたが、ちょっとした時に思い出してしまう。
これからどうなるのか分からなくて、怖かった。
そんな不安を分かってか春希はなるべく隣にいてくれた。
おばさんのお裾分けのおかずを私の家で2人で食べた。
その後も片付けは春希がやってくれてぼーっとしている私を何も言わず優しく抱きしめてくれた。
(これからのことは分からないけど今は何も考えたくない…)
私の心はだんだんと解けていき、春希のおかげでその日はよく眠れた。
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