君に出会ったその日から
9.
あの日からあっという間に時は過ぎ、大学は長い夏休みに入った。あれからも考えないようにはしていたものの近づくにつれてどうしても考えてしまっていた。
そして今日はついに両親がこの家に帰ってくる。
詳しい時間は知らされていないが、どんなことを言われるのか内心ドキドキして怖かった。
この気持ちを少しでもごまかすためにとりあえず掃除をすることにした。一心不乱に掃除をしている間は忘れられる。
その後昼ごはんを食べてゆっくりしていた時、鍵が開く音がした。
誰かと思い少しそのままでいると姿を現したのは母だった。
「おかえりなさい。」
「ただいま。元気にしてた?」
「うん。何それ?」
「あぁこれ?お土産よ。お隣にもお世話になってるから後で持って行こうかしら。」
「私が持って行こうか?」
「私が持って行くわ。久しぶりにご挨拶もしたいし。」
「分かった。あっチョコだ。食べてもいい?」
「いいよ。」
「いただきまーす。美味しい〜」
「おばあちゃん、どう?」
「今のところ元気だけど状況は変わらないわね。」
「そっか。」
「今日はあの人、遅くなるらしいから夜ご飯先に食べましょう。」
母は父をあの人と呼ぶ。
母も母で悪い所はありつつも父のモラハラは目に余る。
私も全て信頼しているかと言われると違うものも父に比べれば母の方が話せるし安心する。
そして今日はついに両親がこの家に帰ってくる。
詳しい時間は知らされていないが、どんなことを言われるのか内心ドキドキして怖かった。
この気持ちを少しでもごまかすためにとりあえず掃除をすることにした。一心不乱に掃除をしている間は忘れられる。
その後昼ごはんを食べてゆっくりしていた時、鍵が開く音がした。
誰かと思い少しそのままでいると姿を現したのは母だった。
「おかえりなさい。」
「ただいま。元気にしてた?」
「うん。何それ?」
「あぁこれ?お土産よ。お隣にもお世話になってるから後で持って行こうかしら。」
「私が持って行こうか?」
「私が持って行くわ。久しぶりにご挨拶もしたいし。」
「分かった。あっチョコだ。食べてもいい?」
「いいよ。」
「いただきまーす。美味しい〜」
「おばあちゃん、どう?」
「今のところ元気だけど状況は変わらないわね。」
「そっか。」
「今日はあの人、遅くなるらしいから夜ご飯先に食べましょう。」
母は父をあの人と呼ぶ。
母も母で悪い所はありつつも父のモラハラは目に余る。
私も全て信頼しているかと言われると違うものも父に比べれば母の方が話せるし安心する。