私の愛した彼は、こわい人
「アスカ、おいで」

 彼のエスコートで、私はベッドルームへ連れられる。
 照明を暗くして、視線が絡み合って。口を閉ざし、お互いがお互いを求め、吸い込まれるように唇を重ねた。
 それは止まることを知らず、激しさを増していく。

「俺が、怖くないか?」

 束の間、不安そうな声で彼は私に問う。
 私は小さく頷いた。

「怖くないです」
「触れても、平気か?」
「私、あなたとなら……ジンさんとなら、なにも怖くない」

 ──私の全てを、あなたに捧げます。

 彼の手が、私の体にそっと触れた。着ているもの全てを脱ぎ捨て、二人でベッドへと倒れ落ちていく。

「アスカ。愛してるよ」
「ジンさん……私も」

 愛してる。

 彼とはじめて過ごした熱い夜。
 愛する人と肌を重ねることが、こんなにも幸せなひとときなんて知らなかった。
 あなただけだよ。
 私に本当の幸せを教えてくれるのは、ジンさんだけなんだよ──
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