私の愛した彼は、こわい人
──彼の言動で一喜一憂する私は単純な女かもしれない。
帰路の途中でスーパーに寄り、二人で食材を選びながら彼になにを食べたいかと訊ねた。キノコパスタがいいと言うのでエリンギと舞茸をカートに入れた。麺は家にあったはず。サラダも作りたいから、レタスなども揃えよう。
自然な振る舞いで彼と一緒に買い物をしているが、私たちは単なる他人。恋人でも夫婦でもない。それなのに同じ屋根の下で暮らしている。未だに奇妙な状況だと思う。
彼氏と別れてすぐ別の人と一緒に暮らすなんて、普通なら非常識な行いだ。ただ、事情が事情なだけに、私は彼の言葉に甘えている。
私が部屋に転がり込む形になるので、生活費は折半すると提案したが頑なに断られてしまった。
「俺を誰だと思ってる。お前に金を出させるわけないだろ」なんて、結構な怒り口調で言われた挙げ句「お前を養うぐらいの覚悟も余裕もある」と付け加えられた。
養う。私、養われるの? と、違和感が半端なかったが、そのときの彼の真剣な顔を見たらなにも言い返せなかった。
代わりと言っていいものか、早番の日や休日には私が家事や料理をすることにした。彼に許可をもらって部屋の掃除をしたり洗濯をしたり……。さすがに下着は彼が自分で洗っているけど、それ以外はできる限り私が担当してる。
食事を作れば、彼は毎回喜んで食べてくれた。
『外食やデリバリーばかりだったが、こういう家庭の味もいい。……むしろ、こっちの方が好きだ』
そんな嬉しい言葉ももらった。
帰路の途中でスーパーに寄り、二人で食材を選びながら彼になにを食べたいかと訊ねた。キノコパスタがいいと言うのでエリンギと舞茸をカートに入れた。麺は家にあったはず。サラダも作りたいから、レタスなども揃えよう。
自然な振る舞いで彼と一緒に買い物をしているが、私たちは単なる他人。恋人でも夫婦でもない。それなのに同じ屋根の下で暮らしている。未だに奇妙な状況だと思う。
彼氏と別れてすぐ別の人と一緒に暮らすなんて、普通なら非常識な行いだ。ただ、事情が事情なだけに、私は彼の言葉に甘えている。
私が部屋に転がり込む形になるので、生活費は折半すると提案したが頑なに断られてしまった。
「俺を誰だと思ってる。お前に金を出させるわけないだろ」なんて、結構な怒り口調で言われた挙げ句「お前を養うぐらいの覚悟も余裕もある」と付け加えられた。
養う。私、養われるの? と、違和感が半端なかったが、そのときの彼の真剣な顔を見たらなにも言い返せなかった。
代わりと言っていいものか、早番の日や休日には私が家事や料理をすることにした。彼に許可をもらって部屋の掃除をしたり洗濯をしたり……。さすがに下着は彼が自分で洗っているけど、それ以外はできる限り私が担当してる。
食事を作れば、彼は毎回喜んで食べてくれた。
『外食やデリバリーばかりだったが、こういう家庭の味もいい。……むしろ、こっちの方が好きだ』
そんな嬉しい言葉ももらった。