理想の彼氏の作り方~イケメン王子と愛のクリスマス~
 その、カッコいい王子サマが。

 わたしの顔を見ると、にこっと、微笑んだ。

「何……?
 もしかして、お前、姫野?」

「……え?
 わたしのこと、知ってるんですか?」

 直人の従兄とは、訊いていたけれど、わたしの方は、初めてちゃんと会うのに!

 驚いていると、竜樹先輩は、意味シンに、目をすぃ、と細めた。

「このデブが、ずーーっと。
 暇さえあると、姫野のことを喋ってるから。
 お前がどんなヤツか、前から興味あったんだ。
 しかも。
 チラ見すれば、姫野ってけっこう美人だったじゃないか。
 ぼくの厳しい審美基準をクリアしてるし?
 デブに紹介を頼めば、断りやがるし?
 ……気になってはいたんだ」



 ええええっ……!




 そ、それは本当!?

 
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