理想の彼氏の作り方~イケメン王子と愛のクリスマス~
「……ねぇ。
 直人も本当は……
 ……わたしにさわりたい?」

「……うーん」

 わたしの質問に。

 よほど困ったらしい。

 直人は、アタマを抱えて、うなった。

「したいか?
 って聞かれれば……それは、さわりたいに決まっている。
苺は、とても魅力的だから。
 ……だけど、な」

 直人は、落ちつかなげに、アタマをがしがしと掻いた。

「でも、俺は。
 そんなに焦って。
 無理やりしようとは、思ってないよ。
 するなら、苺が納得する形で、やりたい……
 ……第一、苺はカッコいい彼氏が欲しかったんだろう?」

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