理想の彼氏の作り方~イケメン王子と愛のクリスマス~
「……うん」

 わたしの言葉に、直人は、素直だなぁと、くすっと笑った。

「今の、俺。
 全く、ちっともカッコ良くないよ。
 見た目だけじゃない……全部が。
 俺。
 外見がこんなだからって、いろんなこと、すぐにあきらめ過ぎだったかもしれないよ。
 努力もしないで、ね?」

 直人は、月を眺めながら、言った。

「真剣に頑張ったら苺は、俺を選んでくれた。
 だから。
 俺だって本当は、ダメじゃないはずなんだ。
 頑張れば、もう少しぐらい。
 俺もカッコ良くなれるかもしれない」
 
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