無自覚男子にキュン!



驚いたように3人の沈黙は続く。



その沈黙を1番に破いたのは勿論航くんで、くしゃっと笑い出す。



その次に貝崎さん。



その次に青空くんと言いたいところだが、青空くんは何も言わずに立ち入り禁止の扉を開く。



「わぁー!!!」


思わず声を上げてしまう。



視界全体に広がる何一つ汚いものが見えない大きく広がる青い空。



「怒られないかしら」



「なにしけとーこと言いよったい」



そんな貝崎さんの心配をよそに、こんなドキドキ感を味わえていることが何より青春に感じ、私は一層心の中ではしゃぎだす。



もちろん、誰からも悟られずに。



「胡桃ちゃん、顔、ニヤけちゃってるよ」



たった1人を除いて。



「ごめん私ってば幼稚かも」



「そんなことないよ、俺もこういうのやってみたかったから」



「愛須さんまで!
何で私がこんな巻き込まれなきゃならないのよ」



「なら、着いてこんでよかよ」



あれ?



「私は漣さんが危なっかしいからついてきてるだけよ。
青空さんに言われる筋合いないわ」



「さっきから俺にばっか文句言うとーよな」



あれれ?



この雰囲気、結構やばい感じ?



隣の航くんは穏やかな表情で2人のいざこざを鑑賞していた。



これはどういう気持ちで……?



この変な空気をどう乗り越えればいいのか、私にかかっている気がして頭をフル回転する。



せっかく4人で仲良くお昼を過ごせると思っていたのに。



性格も違えば、思うことも違う。


だからこそ、出会ったばかりでもこんな事が起きてしまうのも無理はない。


でも…


でも……



< 24 / 93 >

この作品をシェア

pagetop