無自覚男子にキュン!
驚いたように3人の沈黙は続く。
その沈黙を1番に破いたのは勿論航くんで、くしゃっと笑い出す。
その次に貝崎さん。
その次に青空くんと言いたいところだが、青空くんは何も言わずに立ち入り禁止の扉を開く。
「わぁー!!!」
思わず声を上げてしまう。
視界全体に広がる何一つ汚いものが見えない大きく広がる青い空。
「怒られないかしら」
「なにしけとーこと言いよったい」
そんな貝崎さんの心配をよそに、こんなドキドキ感を味わえていることが何より青春に感じ、私は一層心の中ではしゃぎだす。
もちろん、誰からも悟られずに。
「胡桃ちゃん、顔、ニヤけちゃってるよ」
たった1人を除いて。
「ごめん私ってば幼稚かも」
「そんなことないよ、俺もこういうのやってみたかったから」
「愛須さんまで!
何で私がこんな巻き込まれなきゃならないのよ」
「なら、着いてこんでよかよ」
あれ?
「私は漣さんが危なっかしいからついてきてるだけよ。
青空さんに言われる筋合いないわ」
「さっきから俺にばっか文句言うとーよな」
あれれ?
この雰囲気、結構やばい感じ?
隣の航くんは穏やかな表情で2人のいざこざを鑑賞していた。
これはどういう気持ちで……?
この変な空気をどう乗り越えればいいのか、私にかかっている気がして頭をフル回転する。
せっかく4人で仲良くお昼を過ごせると思っていたのに。
性格も違えば、思うことも違う。
だからこそ、出会ったばかりでもこんな事が起きてしまうのも無理はない。
でも…
でも……