無自覚男子にキュン!



打ち明けた後、貝崎さんは泣いていた。


青空くんは、少し怒った表情をしていて

航くんは私の頭を優しく撫でてくれた。


恥ずかしくて、優しくて、言えないけどすっごく嬉しかった。


「みんなありがとう。
最後まで聞いてくれて、ありがとっ」



ああ、やばい。


泣かないと思っていたけど我慢していた分、ものすごい勢いで目から涙が溢れ出して止まらない。


私、こんなに我慢してたんだね。


よく頑張ったね。


もう1人じゃない。


大丈夫。



「もう大丈夫だよ」



航くんのいつもの声で、涙が止まることはなかった。


信じる者は裏切られ、疑う者は真実を逃す。


人は良くも悪くも生きるのが下手で、傷がつき、癒えることを見つけるのが難しい。



だけどいつかでいい。

いつか、自分自身を信じることができれば、周りが見えはじめ、誰かの優しさを感じ、痛みと共に和らぐことだってある。


結局わたしは自分を信じることから逃げていた。


あの時の私は、人に裏切られたと思い、誰か助けを求めたつもりだっただけで、自分の気持ちを信じなかったために、また裏切られた。


自分の気持ちに嘘をついてはいけない。


過去から逃げ、新しい自分など、そんな都合のいいことできるわけない。


自分自身を全て愛すことが、幸せに繋がった。


だけど、これは私の考えであることは忘れないでほしい。


人それぞれなのだから。


人の幸せはそれぞれなのだから。


ただ、自分の気持ちはきちんと持つべきなのだと、私は思った。




 
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