無自覚男子にキュン!



「まだ保健室通ってんの?」


意地悪なことを言う金城くんには、中学の頃に慣れてしまっていたんだろうな。


全く傷つきやしない。



「あの〜」


再び、間に入る金城くんの友達。


「なんだよ、入ってくんなよ」


「いや、こいつ〜、ガチで会いにきたっすよ」


「え?」



金城くんを見ると、あの時告白してくれた時の淡々とした表情とは真逆で、何故か今は顔を真っ赤にして俯いてしまっている。



「あんま出てくんなよお前」


「いやぁ、だって今日の昼に"もし今日偶然会えたらいいな"とか言ってたじゃんかよ。
偶然じゃなくて、普通に新幹線乗って会いにいったもんだけどな、わはは」



「……えっと、金城くん」


「黙れよ」


「どういうこと?」



私に辛い思いをさせてきた金城くんが、まさか会いにくるなんて思わない。


だけど、こんな顔を真っ赤にされたら


見て見ぬふりなんて、できないよ。



 
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