無自覚男子にキュン!



「え…うわ、久しぶりじゃん」


「う、ん」


あれ、思ったよりも普通に話せるかもしれない。


拒否反応とかしたりするかもとか思ってたけど、全く何とも思わない。


もしかして、本当に成長しているのかな。



「誰?」


仲間の1人が間に顔を出す。


「え?えーと、言って大丈夫?」


「大丈夫だよ」


「……保健室登校の先輩」


「え」


え、あっ、そっちね。


っていうか、何だろう。


勝手に期待した答えじゃなくてガッカリしてる自分に今1番イライラしているかもしれない。


昔と変わらない綺麗なブロンドヘアーが風で揺れて、なんとも嫌味なほどに儚げだ。



「金城くんなんでこっちいるの?」


「普通に遊び」


「サボり?」


「出会った時から俺、サボりはしてたでしょ」


「だとしても、遠すぎる。
早く帰ったほうがいいわ」



金城くんが私にしたこと、全て許さないし、許す気もない。


恋夜さんにリークしたのは明らかに金城くん。


だけど、あの頃のまま変わらなすぎる金城くんを見ていたら、懐かしさが交わって、許すも許さないも考えることが難しいみたいだ。



私の器が広いだとか、そういうことじゃない。


多分、まだ私、全然成長できていない。



「うわ〜結構会いたくなかったわ」


「なに言ってるの…」




< 90 / 93 >

この作品をシェア

pagetop