モテ期なんて聞いていない!ー若手実業家社長の幼馴染と元カレ刑事に求婚されています
二人にプロポーズされてから、会った時間は理貴と颯、大差ない。どちらかというと昨日一晩共に過ごした颯の方が一緒にいた時間は長いのに。
連絡をくれるタイミングも、欲している言葉も、理貴の方があかりが求めている答えに近いのだ。
まだ何も取り繕うことを知らなかった子ども時代を知っているからなのか、それともあかりが余りにも幼い頃からの気性が変わらなすぎなのか。
あかりの性格を知り尽くした理貴が贈ってくれる言葉の一つ一つが、行動の一つ一つが、あかりが欲しているものなのだ。
今だってそうだ。
わざわざ海外に時間とお金をかけて商談に行ったのだ。本来ならあかりになど割いている時間などないはずだ。けれど、理貴は知っているのだ。
後回しにすれば真面目なあかりが何日も消化不良な気持ちを抱えて過ごすことを。そして結局聞きたいことを飲み込んで我慢するあかりの性格を。