モテ期なんて聞いていない!ー若手実業家社長の幼馴染と元カレ刑事に求婚されています
『そんな深く考えないでよ。言葉通りでしかないから』
頭の中で疑問がいっぱいなあかりに、理貴から声がかかる。
そうは言われても気になって仕方ないあかりに理貴は笑う。
『ってか、話したいことってこっちかぁ。てっきり答えが出たのかと思った』
「うっ……ごめん」
それを出されるとバツが悪いのはあかりのほうだ。詫びるしかない。そんなあかりを理貴は茶化す。
『まだ判断つかないなら、もう一回キスする?』
「…………しない」
間が合ったのは偶然だ。だが、理貴の受け取り方は違ったようだ。電話越しでも破顔したのがわかるくらい弾んだ声で理貴が言う。
『あと五日したら帰るからさ。またデートしようよ』
「しない」
今度は間髪入れずに断ったのに、理貴はどこ吹く風だ。
『そう言わないでよ。お土産も買っていくし。もちろん、あかりちゃんに合わせるから』
お決まりのセリフを言う理貴に今度はあかりがため息をつく番だった。