モテ期なんて聞いていない!ー若手実業家社長の幼馴染と元カレ刑事に求婚されています
「なーんだ……」
検索しまくったあかりから漏れたのは、失望にも似た感情だった。
今まで腑に落ちなかったのだ。よりどりみどりのはずの理貴がなぜあかりを選ぶのか。
「本命はこっちかぁ……」
好意があったのはウソではないだろう。理貴があかりに費やした時間とお金を考えると、冷やかしにしては手が込みすぎている。だが、どこかのタイミングでこの美女と出会い、いい雰囲気になったのだろう。
それならそうと早く教えてくれればよかったのに、とあかりが理貴を恨んでしまうのはそれだけ短期間に心を動かされていた証拠だ。
拮抗していると思っていた天秤は、いつの間にか理貴に少しだけ傾いていたようだ。そのことに気付いたのが、記事のおかげとは何とも皮肉ではあるけれど。
自分でもビックリするくらい落ちていたあかりを現実に引き戻したのは、いきなり鳴ったインターホンだった。