モテ期なんて聞いていない!ー若手実業家社長の幼馴染と元カレ刑事に求婚されています


「珍しいこともあるもんだ」
 祖父の言葉にあかりは苦笑した。
「言われたから」
「なんと?」
「「人に流されるまま意志を決めるのか?」って」
 祖父はフッと笑う。
「付き合っていたのは、いい男だったようだな」
「うん…………っ!?」
 祖父の言葉に頷いたあかりはパニックになる。颯に言われたセリフだと告げてないのに、何故わかるのか。
 ちょうどマスターが運んできた生クリームたっぷりのフルーツサンドをかじりながら祖父は答える。
「理貴にならあかりはそんな面を見せるはずないからな」
「というと?」
 鉄板に乗った熱々のスパゲティをフォークに巻き付けながらあかりは問い返す。
「理貴が年下だからな」
 簡潔に返す祖父にあかりの疑問は解消されないままだ。消化不良のあかりに祖父は続きを口にした。
「兄貴二人につられて生意気ばかり言っていた幸人の代わりとばかりに、理貴の前ではカッコつけていたからな、あかりは」
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