モテ期なんて聞いていない!ー若手実業家社長の幼馴染と元カレ刑事に求婚されています

 
「別に気にしていないから」
 自身が動揺していたことを巧みに隠したあかりは、理貴にサラリと告げる。そのことに食いついたのはさっきまで慌てふためいていた理貴だった。
『そこは気にしてほしいんだけどな』
 電話の向こうで理貴が苦笑しているのが伝わる。それでも隠し玉を持っていたのは理貴の方だった。
『師範はお元気だった?』

 理貴の言葉に絶句したのはあかりだった。
 はぁー、と息をついて気持ちを立て直したあかりは理貴にチクリとイヤミを言った。

「なんでも筒抜けなんだね、アンタたちって」
『そうでもないんだけどね。……まぁ実際ユキの猛プッシュに助けられてはいる。そうでもしないとあかりちゃんの近くに居なかった時間は埋められないから』
 正直に告白する理貴に、あかりも素直に答えることにした。

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