モテ期なんて聞いていない!ー若手実業家社長の幼馴染と元カレ刑事に求婚されています


「ええっ!?理貴って頭いいんだ!?」
 サラリと重要なことを打ち明けられていたことを、あかりはようやく気付いた。赤門で有名な、日本一のあの大学しかない。
 幸人から「理貴は頭がいい」とは聞いていたけれど、ここまでいいとは思ってみなかった。
 あかりはポカンと理貴を見つめる。
「ま、そのことは置いといて」
 理貴は少しだけ照れたようにはにかむと、改めてあかりの目を見つめる。

「昔からの夢叶えるだけでもすごいのに、いきいきと仕事しているあかりちゃんに励まされたんだ。……僕、特に目標もなく大学進学したから」
「目標もない人が、日本一の大学入らないでしょ」
「ただ勉強が出来ただけだよ」
 苦笑する理貴だが、並大抵の努力で行けるところではないのは、あかりだって容易に想像できる。
 入学するのにどれほど大変なのか高卒のあかりには想像もつかないが、理貴の頭がずば抜けているのはわかる。
 日本一の大学に合格する頭脳は並大抵ではない。大卒で警視庁に入職している兄の雅人が口癖のように言っているのだ。
「トップ層の大学出身のキャリア組は、俺とは頭の出来が全く違う」と。
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