モテ期なんて聞いていない!ー若手実業家社長の幼馴染と元カレ刑事に求婚されています
別れた理由
「はぁ、めんど……」
昨日の夜に理貴から連絡が来ていたようだ。あかりは当直明けの動かない頭でメッセージを読んでため息をついた。
「どしたー、あかりー」
あかりのグチに、同期の田代 結が反応する。
地域課所属の結は普段は交番勤務なのだが、月に数回当直で一緒になるのだ。幸いにも今日は通報も少なく、きちんと仮眠も取れたし、所定の時間での退勤もできた。
同じく当直明けで退社するという結と連れ立って、ファミレスにモーニングを食べに来たのだ。
何でも聞くよーと、モリモリと朝ごはんを食べながら結はあかりを促す。あかりも結に言われるまでもなく、端からそのつもりだった。
ドリンクバーから持ってきた食後のコーヒーを飲む頃には颯と別れたことや理貴との関係を洗いざらい話し終えていた。
「う、羨ましい!!」
開口一番、結は叫ぶ。
「ちょっと!」
あかりは焦るが、朝のファミレスなんてほとんど人がいない。幸いにも非難の目を浴びることはなかった。
ホッと胸を撫で下ろすあかりに結はズルいという目を向け、唇を尖らせる。