モテ期なんて聞いていない!ー若手実業家社長の幼馴染と元カレ刑事に求婚されています






「なんでっ!?」
「ちょっ、まず落ち着け」
 店を出た2人はあかりの家に移動した。込み入った話になるときは守秘義務がある以上、どうしてもお互いの家が安心できる。
 彼の家でもよかったのだが、帰りに送っていく手間がいると颯が主張した。
「別に一人で帰れます。私、強いですし」
 そういうあかりに、颯は「アホか」と注意する。
「制服着ていないんだし、自分の腕を過信するな。それに、むやみに夜遅く女が一人で歩くな。それで事件になっているの、沢山見てきてるだろうが」
 怒るように諭す颯にあかりは付き合っていた頃を思い出す。
 語尾が強くなるのは、心配の裏返し。颯の変わらない姿にあかりは胸が締め付けられた。
 颯はあかりが黙っている隙に、トドメの一言を投げかける。
「オレの家にするなら朝まで帰さないぞ」
 そこまで言われて、とうとうあかりも折れるしかなかった。
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