モテ期なんて聞いていない!ー若手実業家社長の幼馴染と元カレ刑事に求婚されています
ようやく書類を仕上げてさて帰ろうとしたあかりに声がかかる。
「すみません、福田さん。立ち合いお願いできますか。補導したのが未成年の女子なんです。当直の女性、すべて今別件対応中でして」
申し訳無さそうに当直の警官が立っている。
時間を見ると既に零時近い。
あかりは通常勤務だから明日は八時半には出社だ。
本音は早く帰りたい。けれど、他の者が対応出来ないなら仕方ない。
あかりは重い腰をあげた。
「了解……」
声に力がなかったことには、目をつぶってもらおう。
ヘロヘロになったあかりが本署を出て家についたのは一時半過ぎ。
歩いて二十分の立地につくづく感謝する。
勤務場所の近くに住むことが義務付けられているのもあるが、残業続きの日々になるとこの距離でも堪える。
「やった、五時間は寝れる……」
素早くシャワーを済まし、床に入ったあかりはピカピカ光る携帯に気づいた。
「あれ……、何か連絡……?」
あかりの意識はそこで途切れた。