失恋相手と今日からニセモノ夫婦はじめます~愛なき結婚をした警視正に実は溺愛されていました~
先輩の好きな人が光希に告白をしたから。光希の外見のかわいらしさや、鷹本化成のお嬢様という立場へのやっかみか。光希をかばって先輩に物申したりしたが、状況は改善されない。
『悔しいけど……部活、やめようかな』
『そんな!』
部活に来られなくなった光希を心配して、私はよく鷹本家に顔を出した。
『私、未可子みたいに上手じゃないし……』
すっかり覇気のなくなった光希を目のあたりにして胸が締めつけられる。光希がバスケを好きなのは私が誰よりもよく知っていた。きつい練習も乗り越えられてきたのは、バスケがうまくなりたくて好きだからだ。
『私、来年部長に立候補しようと思う。今の部活のやり方、絶対に変えるから。そうしたら、光希もまた部活に顔出して』
『未可子……』
当時は副部長のポジションで、次期部長に推してもらえるよういろいろ根回ししていた。光希が部活に来られなくなって、先輩のやり方に納得できなくて、私も部活をやめようと思ったけれど、光希が絶対に戻ってくる場所にするって誓ったんだ。
『山口さん』
光希の家を出て家に帰ろうとすると、光輝さんに呼び止められる。すっかり大人になった彼に、つい緊張する。
『送っていくよ。いつもありがとう。光希を気にかけてくれて』
『いいえ……』
そこで会話が途切れる。もともとおしゃべり上手ではないし、光希のいないところで光希の話題で盛り上がるのはなにか違う気がして、そうなるとなにを話していいのかわからない。
『悔しいけど……部活、やめようかな』
『そんな!』
部活に来られなくなった光希を心配して、私はよく鷹本家に顔を出した。
『私、未可子みたいに上手じゃないし……』
すっかり覇気のなくなった光希を目のあたりにして胸が締めつけられる。光希がバスケを好きなのは私が誰よりもよく知っていた。きつい練習も乗り越えられてきたのは、バスケがうまくなりたくて好きだからだ。
『私、来年部長に立候補しようと思う。今の部活のやり方、絶対に変えるから。そうしたら、光希もまた部活に顔出して』
『未可子……』
当時は副部長のポジションで、次期部長に推してもらえるよういろいろ根回ししていた。光希が部活に来られなくなって、先輩のやり方に納得できなくて、私も部活をやめようと思ったけれど、光希が絶対に戻ってくる場所にするって誓ったんだ。
『山口さん』
光希の家を出て家に帰ろうとすると、光輝さんに呼び止められる。すっかり大人になった彼に、つい緊張する。
『送っていくよ。いつもありがとう。光希を気にかけてくれて』
『いいえ……』
そこで会話が途切れる。もともとおしゃべり上手ではないし、光希のいないところで光希の話題で盛り上がるのはなにか違う気がして、そうなるとなにを話していいのかわからない。