失恋相手と今日からニセモノ夫婦はじめます~愛なき結婚をした警視正に実は溺愛されていました~
私の問いかけに、光輝さんはこちらをじっと見つめてきた。その眼差しひとつに動揺が走りそうだ。
「俺の部屋のベッドで一緒に寝たらいいと思っていたんだが」
ところが彼の口から飛び出した内容に、硬直する。
「だ、だめ! それはだめです」
「なぜ?」
ワンテンポ遅れて抗議の声をあげる。しかし光輝さんは冷静に尋ねてきた。
「私、すごく寝相が悪いので! 光輝さんの睡眠の妨げになると思います!」
迫るように光輝さんに訴えかけるが、彼は顔色ひとつ変えない。逆に緩やかに口角を上げた。
「どれくらい悪いのか、気になるな」
「本当ですよ。やめておいた方がいいです」
そんな興味はまったく必要ない。すると光輝さんは笑みをひそめ真顔になる。
「未可子がどうしても嫌だって言うなら、かまわない」
あっさりと引き下がられたもののその解釈は間違っている。
「嫌じゃなくて……」
真面目に否定してどうするのか。けれどこの拒み方はそう捉えられてもおかしくはない。寝相が心配なのも事実だが、それ以上に――。
「光輝さんは、他人と一緒に寝られるんですか?」
好きでもない相手と、と聞きたかったが、そこまで触れる勇気はなかった。
「俺の部屋のベッドで一緒に寝たらいいと思っていたんだが」
ところが彼の口から飛び出した内容に、硬直する。
「だ、だめ! それはだめです」
「なぜ?」
ワンテンポ遅れて抗議の声をあげる。しかし光輝さんは冷静に尋ねてきた。
「私、すごく寝相が悪いので! 光輝さんの睡眠の妨げになると思います!」
迫るように光輝さんに訴えかけるが、彼は顔色ひとつ変えない。逆に緩やかに口角を上げた。
「どれくらい悪いのか、気になるな」
「本当ですよ。やめておいた方がいいです」
そんな興味はまったく必要ない。すると光輝さんは笑みをひそめ真顔になる。
「未可子がどうしても嫌だって言うなら、かまわない」
あっさりと引き下がられたもののその解釈は間違っている。
「嫌じゃなくて……」
真面目に否定してどうするのか。けれどこの拒み方はそう捉えられてもおかしくはない。寝相が心配なのも事実だが、それ以上に――。
「光輝さんは、他人と一緒に寝られるんですか?」
好きでもない相手と、と聞きたかったが、そこまで触れる勇気はなかった。