失恋相手と今日からニセモノ夫婦はじめます~愛なき結婚をした警視正に実は溺愛されていました~
「他人じゃない。夫婦だからな」
彼の返答が胸にすとんと落ちてくる。納得、とはまた違う。結婚したからには、夫婦らしくいようと言ったのは私も同じだ。
『私、たとえお互いに好きではなくても、夫婦としてやっていけるように努力したいと思っています』
彼も同じなんだ。相手への気持ち云々ではなく、私たちは夫婦だから。
「わかり、ました」
ぎこちなく答えると、近づいてきた光輝さんがぽんっと頭に手を置いてきた。
「風呂に入ってくる。先に休んでいてかまわない」
そう言ってバスルームに向かう彼の背中を見つめる。たしかに部屋の説明はひと通り受けたので、彼の自室がどこにあるのかはわかっている。
とはいえ――。
「待っていてかまいませんか?」
私の問いに光輝さんが、こちらを向いた。
「その……光輝さんを差し置いて、先にあなたのベッドに入るなんてできません」
譲らない姿勢を見せて、言いきる。
「わかった。極力、早めに出てくる」
「そこはお気遣いなく! ゆっくり入ってくださいね」
急いで補足すると、光輝さんは軽く微笑んでくれた……気がする。
ひとりになったリビングには静寂が訪れる。私はやや乱暴に腰を落とした。
同じベッドって……つまり、そういうことだよね?
今すぐどうこうというわけではなくても結婚したのだから、体の関係があってもなにもおかしくはない。いつか求められるなら受け入れないと。
彼の返答が胸にすとんと落ちてくる。納得、とはまた違う。結婚したからには、夫婦らしくいようと言ったのは私も同じだ。
『私、たとえお互いに好きではなくても、夫婦としてやっていけるように努力したいと思っています』
彼も同じなんだ。相手への気持ち云々ではなく、私たちは夫婦だから。
「わかり、ました」
ぎこちなく答えると、近づいてきた光輝さんがぽんっと頭に手を置いてきた。
「風呂に入ってくる。先に休んでいてかまわない」
そう言ってバスルームに向かう彼の背中を見つめる。たしかに部屋の説明はひと通り受けたので、彼の自室がどこにあるのかはわかっている。
とはいえ――。
「待っていてかまいませんか?」
私の問いに光輝さんが、こちらを向いた。
「その……光輝さんを差し置いて、先にあなたのベッドに入るなんてできません」
譲らない姿勢を見せて、言いきる。
「わかった。極力、早めに出てくる」
「そこはお気遣いなく! ゆっくり入ってくださいね」
急いで補足すると、光輝さんは軽く微笑んでくれた……気がする。
ひとりになったリビングには静寂が訪れる。私はやや乱暴に腰を落とした。
同じベッドって……つまり、そういうことだよね?
今すぐどうこうというわけではなくても結婚したのだから、体の関係があってもなにもおかしくはない。いつか求められるなら受け入れないと。