失恋相手と今日からニセモノ夫婦はじめます~愛なき結婚をした警視正に実は溺愛されていました~
「決定的だったのは、友人から送られてきたという待ち合わせ場所の地図だ。そこにはわざわざルートまで記されていたが、裏通りばかり。おそらく監視カメラのない道を選んで指示していたんだろう」
「なるほど。やつら自身はもちろん彼が消えても早々に足がつかないように悪知恵を働かせたわけですね」
瞬時に見せてもらった地図の待ち合わせ場所を把握し、あとは警視庁に連絡を入れた。結果、青年は保護され、待ち合わせをしていた男は捕まったようだが、どうせ末端だ。組織の根幹についてはなにも知らない。
最近は、日本人だけでなく、海外の留学生に声をかけ詐欺や違法行為といった犯罪の片棒を担がせる事件が増えている。
気になっているのは狐火という犯罪グループが外国の工作員を含んでおり、不正な方法で得た大金を自分たちのものにするのではなく、どこかへ横流ししていると言われている件だ。
「それにしても、鷹本さんが竹中局長の娘さんや関係者のお嬢さんではなく、自分で選んだ相手と結婚したって聞いてちょっと安心しました」
ふと金平がつぶやいたので、ちらりと彼を見る。
「この仕事は常に危険と隣り合わせで、他人は疑うのが当然という世界です。想像以上に神経すり減らしますので。仕事の中身よりも自分自身を理解してくれる存在の方が、僭越ながらあなたには必要だと感じていました。癒してくれる存在がいてなによりです」
まさか後輩にそんな心配をかけているとは思わなかった。大きなお世話だ、と返すほど冷たくはない。
「なるほど。やつら自身はもちろん彼が消えても早々に足がつかないように悪知恵を働かせたわけですね」
瞬時に見せてもらった地図の待ち合わせ場所を把握し、あとは警視庁に連絡を入れた。結果、青年は保護され、待ち合わせをしていた男は捕まったようだが、どうせ末端だ。組織の根幹についてはなにも知らない。
最近は、日本人だけでなく、海外の留学生に声をかけ詐欺や違法行為といった犯罪の片棒を担がせる事件が増えている。
気になっているのは狐火という犯罪グループが外国の工作員を含んでおり、不正な方法で得た大金を自分たちのものにするのではなく、どこかへ横流ししていると言われている件だ。
「それにしても、鷹本さんが竹中局長の娘さんや関係者のお嬢さんではなく、自分で選んだ相手と結婚したって聞いてちょっと安心しました」
ふと金平がつぶやいたので、ちらりと彼を見る。
「この仕事は常に危険と隣り合わせで、他人は疑うのが当然という世界です。想像以上に神経すり減らしますので。仕事の中身よりも自分自身を理解してくれる存在の方が、僭越ながらあなたには必要だと感じていました。癒してくれる存在がいてなによりです」
まさか後輩にそんな心配をかけているとは思わなかった。大きなお世話だ、と返すほど冷たくはない。