失恋相手と今日からニセモノ夫婦はじめます~愛なき結婚をした警視正に実は溺愛されていました~
その後女性は、犯行当時の状況などを詳しく話すことになり、警察官に付き添われて別室に連れていかれた。
女性と入れ替わり、部屋には私服姿の年配の男性と若い男性のふたりがやって来る。
「鷹本くん?」
年配の男性が目を丸くし、つぶやく。
「これは驚いた、まさか鷹本主任とこんなところで再会するとは」
おかしそうに男性が笑い、光輝さんが口を開く。
「長山さん」
どうやら光輝さんの知り合いらしい。主任って呼ぶってことは警察関係の人? 職場での光輝さんの立ち位置を私はよくわかっておらず、成り行きを見守るしかない。
長山さんは自身の顎に手をやり、口角を上げた。
「いや、一般人がひったくり犯を捕まえて現行犯逮捕って聞いてたから、これは感謝状の準備だと思ってたら、鷹本くんが現場にいて、容疑者を確保したのか。こんな偶然あるんだな。元気していたか? もう警視正だろ。今は察庁か?」
「ええ。おかげさまでそれなりにやっています」
光輝さんが答えると、若い背が高い男性が穏やかに語る。
「立岩と申します。鷹本警視正の話は長山さんからよく聞いていますよ。お会いできて光栄です」
「ちょうど別件で立岩とここに来ていたんだ。そうしたら映画館でひったくりがあったって情報が舞い込んできて……。タイミングがいいのか、悪いのか」
女性と入れ替わり、部屋には私服姿の年配の男性と若い男性のふたりがやって来る。
「鷹本くん?」
年配の男性が目を丸くし、つぶやく。
「これは驚いた、まさか鷹本主任とこんなところで再会するとは」
おかしそうに男性が笑い、光輝さんが口を開く。
「長山さん」
どうやら光輝さんの知り合いらしい。主任って呼ぶってことは警察関係の人? 職場での光輝さんの立ち位置を私はよくわかっておらず、成り行きを見守るしかない。
長山さんは自身の顎に手をやり、口角を上げた。
「いや、一般人がひったくり犯を捕まえて現行犯逮捕って聞いてたから、これは感謝状の準備だと思ってたら、鷹本くんが現場にいて、容疑者を確保したのか。こんな偶然あるんだな。元気していたか? もう警視正だろ。今は察庁か?」
「ええ。おかげさまでそれなりにやっています」
光輝さんが答えると、若い背が高い男性が穏やかに語る。
「立岩と申します。鷹本警視正の話は長山さんからよく聞いていますよ。お会いできて光栄です」
「ちょうど別件で立岩とここに来ていたんだ。そうしたら映画館でひったくりがあったって情報が舞い込んできて……。タイミングがいいのか、悪いのか」