恋慕~再会した強引御曹司に甘く囚われて~
「……本当に色々な表情をお持ちですよね」
匡から少し離れ、私の隣に立った五十嵐さんが、独り言のようにつぶやく。
「仕事も周囲への気遣いも、そのうえ容姿さえも完璧で。あんなに素敵な上司に出会ったのは初めてです」
匡が栞ちゃんの頭を優しく撫でる姿を、五十嵐さんが目を細めて見つめる。
その横顔に憧れ以上の感情を垣間見た気がして、心が落ち着かない。
栞ちゃんは匡をずいぶん気に入ったようで、先ほどからずっと彼の指を握って離さない。
栞ちゃんと話している匡は、私たちの会話に気づいていないだろう。
「薄々ご存知かと思いますが、私は藤宮副社長に惹かれています」
私と向き合った五十嵐さんが、はっきり言い切る。
「長谷部さんが藤宮副社長の大切な方なのは知っています。でも私には藤宮副社長にあなたが相応しいと思えません」
衝撃的な発言に震えそうになる足に、必死に力を込める。
「長谷部さんは藤宮副社長の状況や立場をまったく理解されていませんよね。一般社員の長谷部さんに、今後藤宮副社長を支える力があるとは思えません。しかもご自身の業務と仕事を優先されるなんてありえません」
真っ向から投げつけられた言葉に、一瞬目の前が真っ白になった。
匡から少し離れ、私の隣に立った五十嵐さんが、独り言のようにつぶやく。
「仕事も周囲への気遣いも、そのうえ容姿さえも完璧で。あんなに素敵な上司に出会ったのは初めてです」
匡が栞ちゃんの頭を優しく撫でる姿を、五十嵐さんが目を細めて見つめる。
その横顔に憧れ以上の感情を垣間見た気がして、心が落ち着かない。
栞ちゃんは匡をずいぶん気に入ったようで、先ほどからずっと彼の指を握って離さない。
栞ちゃんと話している匡は、私たちの会話に気づいていないだろう。
「薄々ご存知かと思いますが、私は藤宮副社長に惹かれています」
私と向き合った五十嵐さんが、はっきり言い切る。
「長谷部さんが藤宮副社長の大切な方なのは知っています。でも私には藤宮副社長にあなたが相応しいと思えません」
衝撃的な発言に震えそうになる足に、必死に力を込める。
「長谷部さんは藤宮副社長の状況や立場をまったく理解されていませんよね。一般社員の長谷部さんに、今後藤宮副社長を支える力があるとは思えません。しかもご自身の業務と仕事を優先されるなんてありえません」
真っ向から投げつけられた言葉に、一瞬目の前が真っ白になった。