恋慕~再会した強引御曹司に甘く囚われて~
藤宮くんの出発日はあっという間にやってきた。
笑顔で見送ると決めていたのに、恋心を自覚したせいか、気を抜けば涙が滲みそうになる。
昨夜はこれからの寂しさのせいか、なかなか寝つけなかった。
空港に向かう電車に乗っていても、彼が海外に行く現実が受けとめられなかった。
ずっと自分の気持ちに素直に向き合わず、無意識に蓋をしていた自分が嫌になる。
待ち合わせ時間と場所を、スマートフォンをバッグから取り出して確認する。
数日前に送られてきたメッセージを何度読み返しただろう。
夕方の国際線のターミナルには、多くの人々が行きかっていた。
その中で私の目はたったひとりの男性を容易に見つけてしまう。
会社に寄っていたのだろうか。
いつもと同じ、体にぴったりとした濃紺のスーツに鮮やかな群青色のネクタイを身に着け、長い足を軽く交差させて柱に凭れている。
「……藤宮、くん」
小さな声が漏れた。
十メートル以上あるこの距離ではきっと届かないだろう。
姿を目にしただけで鼓動がはやまるなんて、私はどれだけ彼が好きなんだろう。
彼を見つめながら考えていたとき、視線を動かした藤宮くんと目が合った。
笑顔で見送ると決めていたのに、恋心を自覚したせいか、気を抜けば涙が滲みそうになる。
昨夜はこれからの寂しさのせいか、なかなか寝つけなかった。
空港に向かう電車に乗っていても、彼が海外に行く現実が受けとめられなかった。
ずっと自分の気持ちに素直に向き合わず、無意識に蓋をしていた自分が嫌になる。
待ち合わせ時間と場所を、スマートフォンをバッグから取り出して確認する。
数日前に送られてきたメッセージを何度読み返しただろう。
夕方の国際線のターミナルには、多くの人々が行きかっていた。
その中で私の目はたったひとりの男性を容易に見つけてしまう。
会社に寄っていたのだろうか。
いつもと同じ、体にぴったりとした濃紺のスーツに鮮やかな群青色のネクタイを身に着け、長い足を軽く交差させて柱に凭れている。
「……藤宮、くん」
小さな声が漏れた。
十メートル以上あるこの距離ではきっと届かないだろう。
姿を目にしただけで鼓動がはやまるなんて、私はどれだけ彼が好きなんだろう。
彼を見つめながら考えていたとき、視線を動かした藤宮くんと目が合った。