恋慕~再会した強引御曹司に甘く囚われて~
藤宮商事の新社屋は真っ白な外観が目に眩しい二十階建のビルだった。
今日の会場である、社屋内のメインホールは、すでに大勢の客で賑わっていた。
藤宮商事社長、社長夫人、夕実さんへ挨拶に向かう。
藤宮のご家族とは峰岡専務を通して面識がある。
「本日はお招きいただき、ありがとうございます。新商品、ならびに新社屋の完成おめでとうございます」
「峰岡くん、久しぶりだね。忙しいのに来てくれてありがとう。長谷部さんもしばらくだけど、相変わらず綺麗だね」
藤宮社長が朗らかに声をかけてくださる。
引き締まった体形と柔和な面差しが藤宮くんを思い出させる。
「眞玖さん、お久しぶりです! わあ、そのドレスすごく素敵ですね」
「夕実さん、ありがとう。似合っているかどうか心配なんだけど……」
「まったくこのセンスが悔しい……胸元があまり空いていないデザインを選んでくる辺りが我が兄ながら心が狭いというか……」
「ええと、夕実さん?」
なにか独り言が聞こえた気がして、思わず声をかける。
「――夕実さんの今日のドレス、とても素敵ですね」
絶妙のタイミングで専務が夕実さんの藍色のドレスを褒める。
夕実さんはハッとした表情を一瞬浮かべて、すぐさま微笑む。
「ありがとうございます。でも兄には背中が空きすぎだと不評だったんですよ」
兄、という単語にビクリと肩が跳ねた。
手にしていたシャンパンを落としそうになる。
「可愛い妹が心配なんでしょうね」
「まさか、違いますよ。兄が心から心配する人は、ずっとひとりだけってご存知でしょう?」
藤宮くんとはあまり似ていない大きな目を楽しそうに輝かせる。
今日の会場である、社屋内のメインホールは、すでに大勢の客で賑わっていた。
藤宮商事社長、社長夫人、夕実さんへ挨拶に向かう。
藤宮のご家族とは峰岡専務を通して面識がある。
「本日はお招きいただき、ありがとうございます。新商品、ならびに新社屋の完成おめでとうございます」
「峰岡くん、久しぶりだね。忙しいのに来てくれてありがとう。長谷部さんもしばらくだけど、相変わらず綺麗だね」
藤宮社長が朗らかに声をかけてくださる。
引き締まった体形と柔和な面差しが藤宮くんを思い出させる。
「眞玖さん、お久しぶりです! わあ、そのドレスすごく素敵ですね」
「夕実さん、ありがとう。似合っているかどうか心配なんだけど……」
「まったくこのセンスが悔しい……胸元があまり空いていないデザインを選んでくる辺りが我が兄ながら心が狭いというか……」
「ええと、夕実さん?」
なにか独り言が聞こえた気がして、思わず声をかける。
「――夕実さんの今日のドレス、とても素敵ですね」
絶妙のタイミングで専務が夕実さんの藍色のドレスを褒める。
夕実さんはハッとした表情を一瞬浮かべて、すぐさま微笑む。
「ありがとうございます。でも兄には背中が空きすぎだと不評だったんですよ」
兄、という単語にビクリと肩が跳ねた。
手にしていたシャンパンを落としそうになる。
「可愛い妹が心配なんでしょうね」
「まさか、違いますよ。兄が心から心配する人は、ずっとひとりだけってご存知でしょう?」
藤宮くんとはあまり似ていない大きな目を楽しそうに輝かせる。