恋慕~再会した強引御曹司に甘く囚われて~
「……どこまで俺を嫉妬させる気?」


私の抵抗に気づいたのか、ほんの少しだけ唇を離し至近距離で問いかけてくる。


「仕事とはいえ、なんで婚活パーティーに行った?  避けられないならもっと事前に相談すべきだろ。宰から話を聞いた俺がどんな気持ちだったと思う?」


骨ばった長い指が、キスで濡れた私の唇に触れる。

普段とは違う声の低さに、静かな怒りを感じた。


「眞玖をほかの誰にも譲るつもりはないって、どうしたら伝わる?」


私の首筋をゆっくりと唇がたどり、鎖骨に触れる。

カプリと甘噛みされ、背筋に痺れがはしる。


「答えて、眞玖」


嫉妬させたいわけでも、ほかの男性に目移りしているわけでもないと答えたいのに、彼の甘い攻撃にうまく言葉が紡げない。


「ご、ごめんなさい、でも私の勝手な思い込みかどうかを確認したくて」


「……なんの話?」


「婚活パーティーに行った、理由」


「へえ、興味深い。きちんと説明してもらおうか?」


私の顎先を長い指で掬い上げ、綺麗な二重の目で私を見据える。

唇は緩やかな弧を描いているのに目はちっとも笑っていない。

唇の端に小さな口づけが落とした彼が指を外し、逃がさないと言わんばかりに腰に長い両腕を回す。

相変わらずの近い距離に鼓動がどんどん速くなり、体が熱くなる。
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