恋慕~再会した強引御曹司に甘く囚われて~
私の返事に相好を崩した彼が再び足を動かす。

広いダイニングとリビングを抜けて、さらに奥に向かう。

並んだ扉のひとつを開け、入った十畳ほどの部屋には大きなキングサイズのベッドがあった。

そっと壊れ物のようにベッドの上に仰向けに寝かされた。

ギシリと音を立て、藤宮くんがベッドに上がる。

長い腕と足で私を囲い込んだ彼は、こめかみや瞼に幾つものキスを落とす。

柔らかな間接照明が部屋の中をぼんやりと照らし、大きな引き違い窓からはブラインド越しに細い三日月が見えた。


「眞玖、好きだ」


耳元で囁きながら、藤宮くんは私の衣類を長い指で器用に脱がせていく。

情炎の滲む眼差しから視線を逸らせない。

熱くなった素肌に冷たいシーツの感触が心地よい。

唇にしっとりと優しいキスが落とされ、甘く食まれる。

首筋を唇がたどり、時折小さく吸われ微かな痛みを感じる。

肩を軽く甘噛みされ、びくりと体が跳ねた。


「俺のものって印」


とろりと甘い蜂蜜のような声に心が震える。

赤く色づく花のような印にそっと触れると泣きたいような、甘い切なさがこみ上げる。

長い骨ばった指が私の胸元に触れ、いくつものキスを落としていく。

お腹、太もも、敏感な部分にも唇を何度も寄せられ、体が甘く疼く。

太ももの付け根にも赤い花が咲き、長い指が秘められた部分に直に触れた。

体の中を暴く骨ばった指から与えられる熱く甘い刺激に背中が反り、甘い声が漏れるのを抑えられない。
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