恋慕~再会した強引御曹司に甘く囚われて~
「先日パーティーでお会いしました、五十嵐です」
覚えていただけていたなら光栄です、と目を細めたスーツ姿の男性が名刺を差し出す。
慌てて私も名刺を交換するが、動揺で動悸が激しくなる。
なんで、この人がここに?
うちの取引先だったなんて、こんな偶然ある?
気まずさで居たたまれない。
一方的に失礼な振る舞いをしてしまい、申し訳なさが募る。
「あの日はせっかく話しかけてくださったのに、失礼な真似をして申し訳ございませんでした」
慌てて謝罪を口にした私に、五十嵐さんは朗らかに相好を崩す。
「いいえ、私のほうこそ大切な方がいらっしゃるとは知らずに失礼いたしました」
「とんでもないです」
「あの方、藤宮商事の副社長ですよね?」
「……ご存知なんですか?」
「ええ、まあ。優秀なご子息がいらっしゃると巷で噂になっていますから」
大企業の御曹司である彼は、この飲料業界だけではなく、他業界からも注目されている。
その優秀な頭脳と類まれな外見を知る人は多い。
「それに私の妹が藤宮商事さんで勤務しているんですよ」
告げられた情報に目を見張る。
「その縁もあって、よく話を聞いているんです。実は妹から長谷部さんのお話を伺ったこともあるんですよ。でもまさか婚活パーティーでお会いした長谷部さんと、妹が話していた長谷部さんが同一人物とは思わなかったのですが」
「あの……差し支えなければ妹さんのお名前をお伺いしてもよろしいですか?」
「ええ、五十嵐琴子です」
覚えていただけていたなら光栄です、と目を細めたスーツ姿の男性が名刺を差し出す。
慌てて私も名刺を交換するが、動揺で動悸が激しくなる。
なんで、この人がここに?
うちの取引先だったなんて、こんな偶然ある?
気まずさで居たたまれない。
一方的に失礼な振る舞いをしてしまい、申し訳なさが募る。
「あの日はせっかく話しかけてくださったのに、失礼な真似をして申し訳ございませんでした」
慌てて謝罪を口にした私に、五十嵐さんは朗らかに相好を崩す。
「いいえ、私のほうこそ大切な方がいらっしゃるとは知らずに失礼いたしました」
「とんでもないです」
「あの方、藤宮商事の副社長ですよね?」
「……ご存知なんですか?」
「ええ、まあ。優秀なご子息がいらっしゃると巷で噂になっていますから」
大企業の御曹司である彼は、この飲料業界だけではなく、他業界からも注目されている。
その優秀な頭脳と類まれな外見を知る人は多い。
「それに私の妹が藤宮商事さんで勤務しているんですよ」
告げられた情報に目を見張る。
「その縁もあって、よく話を聞いているんです。実は妹から長谷部さんのお話を伺ったこともあるんですよ。でもまさか婚活パーティーでお会いした長谷部さんと、妹が話していた長谷部さんが同一人物とは思わなかったのですが」
「あの……差し支えなければ妹さんのお名前をお伺いしてもよろしいですか?」
「ええ、五十嵐琴子です」