契約不倫~主人の子供を産んでもらえますか~
でも、この想いをずっと持っていても、こじらすだけ。

だったら、軽い内に吐き出した方がいい。


「また、お弁当作ってもいいですか?」

「ん?」

部長の顔が見れない。

「部長と、一緒にいたいです。」

返事がないから、そっと部長を見ると、素知らぬ顔でお弁当を完食していた。

「あの、部長?」

部長の顔を覗き込むと、寂しそうに笑っていた。


「妻と結婚して、10年になる。でも、子供はいない。」

「あっ、はい。」

「でも、彼女と二人の時間も楽しいんだ。たぶん、立花さんが思うような関係は、俺には築けない。」

それは、奥さんを愛しているから、私とは付き合えないって事。

当たり前の返事。

そこに、私への気持ちはない。

「はい。了解です。ありがとうございます。」

何だか、気持ちを吹っ切れた気がした。
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