私達、犬猿の仲ですよね? 原作知識なしの悪役令嬢が許嫁解消したら、執着ツンデレ系の第二王子から求婚されました!
1:許嫁解消・悪役令嬢に転生しちゃった疑惑と求婚
「僕が本当に愛しているのは、君の妹なんだ」
ーー何を言われているか理解するまで、長い時間がかかった。
私の名前はエルネット。
胸元まで長く伸びた茶髪と、勝ち気なオレンジ色の瞳が印象的な、ヨトシーハ公爵家の娘だ。
そして、私には到底受け入れがたい衝撃的な発言をした男性の名前は、アルベール・リスティムルク。
我がムッシュドノエル王国の皇太子であり、私の許嫁だった。
彼が愛しているのは、病弱でまともに屋敷の外にすら出たことのない妹。
マリンヌ・トヨシーハなのだから驚きだ。
『嘘でしょ……』
私は呆然と、そう呟きたい気持ちでいっぱいだったけど……。
それだけはどうしても、プライドが許さなかった。
ーー気づかぬうちに、愛し合う男女を隔てる恋の障害になっているなんて……。
そんなの、簡単に受け入れられるはずがないでしょ?
日本で豊橋瑠音として20歳まで生きた記憶を保持したまま、エルネットとして転生した私には、すぐにピンときた。
ーー何を言われているか理解するまで、長い時間がかかった。
私の名前はエルネット。
胸元まで長く伸びた茶髪と、勝ち気なオレンジ色の瞳が印象的な、ヨトシーハ公爵家の娘だ。
そして、私には到底受け入れがたい衝撃的な発言をした男性の名前は、アルベール・リスティムルク。
我がムッシュドノエル王国の皇太子であり、私の許嫁だった。
彼が愛しているのは、病弱でまともに屋敷の外にすら出たことのない妹。
マリンヌ・トヨシーハなのだから驚きだ。
『嘘でしょ……』
私は呆然と、そう呟きたい気持ちでいっぱいだったけど……。
それだけはどうしても、プライドが許さなかった。
ーー気づかぬうちに、愛し合う男女を隔てる恋の障害になっているなんて……。
そんなの、簡単に受け入れられるはずがないでしょ?
日本で豊橋瑠音として20歳まで生きた記憶を保持したまま、エルネットとして転生した私には、すぐにピンときた。