私達、犬猿の仲ですよね? 原作知識なしの悪役令嬢が許嫁解消したら、執着ツンデレ系の第二王子から求婚されました!
「よかったね」
「はい! お姉さまは……。どうして、ここに……? お父様は、家出をしたと……仰っていましたが……」
「あー。いろいろあって。家を出る理由がなくなったから。もう少ししたら、またここで暮らす予定」
「そうでしたか……」
「それじゃあ、私も準備があるから」
「お姉さまも、夜会に参加なさるのですか……?」
「一応ね」
「そう、ですか……」
妹が言い淀んだ瞬間。彼女の後方に纏わりつくオーラが、ミルクティーブロンドから灰色へと変化していく。
それは願いの叶う店で目にした、雪のような魔力の残滓とよく似ていて――。
「アルベール様のエスコートを受けて。立派に輝く姿を……。お姉さまに見て頂けるなど……。わたしは幸せ者ですね」
「ああ、うん……。そうだね……」
――まさか、ね。
私はすぐさま、彼女と魔女の関連性を否定する。
だって妹は、トヨシーハ公爵家のベッドから満足に起き上がれないほど病弱なのだから。
今は随分と、体調は改善されたみたいだけど……。
願いの叶う店になど、足繁く通う体力はないはずだ。
「それでは、お姉さま。また会場でお会いできるのを、楽しみにしています」
「うん。じゃあ、またあとで……」
そう結論づければ、いつの間にか彼女のオーラはミルクティーブロンドに戻っていた。
――ほら、やっぱり。何かの見間違いだよ。
こうして私は彼女と別れ、自室にドレスを取りに向かった。
「はい! お姉さまは……。どうして、ここに……? お父様は、家出をしたと……仰っていましたが……」
「あー。いろいろあって。家を出る理由がなくなったから。もう少ししたら、またここで暮らす予定」
「そうでしたか……」
「それじゃあ、私も準備があるから」
「お姉さまも、夜会に参加なさるのですか……?」
「一応ね」
「そう、ですか……」
妹が言い淀んだ瞬間。彼女の後方に纏わりつくオーラが、ミルクティーブロンドから灰色へと変化していく。
それは願いの叶う店で目にした、雪のような魔力の残滓とよく似ていて――。
「アルベール様のエスコートを受けて。立派に輝く姿を……。お姉さまに見て頂けるなど……。わたしは幸せ者ですね」
「ああ、うん……。そうだね……」
――まさか、ね。
私はすぐさま、彼女と魔女の関連性を否定する。
だって妹は、トヨシーハ公爵家のベッドから満足に起き上がれないほど病弱なのだから。
今は随分と、体調は改善されたみたいだけど……。
願いの叶う店になど、足繁く通う体力はないはずだ。
「それでは、お姉さま。また会場でお会いできるのを、楽しみにしています」
「うん。じゃあ、またあとで……」
そう結論づければ、いつの間にか彼女のオーラはミルクティーブロンドに戻っていた。
――ほら、やっぱり。何かの見間違いだよ。
こうして私は彼女と別れ、自室にドレスを取りに向かった。