私達、犬猿の仲ですよね? 原作知識なしの悪役令嬢が許嫁解消したら、執着ツンデレ系の第二王子から求婚されました!
「脳筋に、何ができるわけ?」
「俺は最年少で騎士団長まで上り詰めた実力者だ。一介の戦士と、一緒にされては困る」
「こっちは魔法の、エキスパートなんだけど!」
「自身の能力を過信しすぎると、痛い目に遭うぞ」
「平気ですー。天才魔術師に、不可能はないんだから!」
「どうだか……」

 顔を合わせるたびにああ言えばこう言うこいつが、私は大嫌い!
 いつも優しい微笑みを浮かべて見守ってくれるアルベールのほうが、よっぽどマシだよ。

 髪色は金と銀。瞳の色は黄緑と紫。
 性格は温厚と冷酷。
 弟を大切に思うアルベールと、兄を毛嫌いしているレオドール。
 双子なのに、どうしてこうも真逆なのだろうか。

 ――同一人物だと、思われたくないから? 
 二卵性だからって、 可能性もあるか。なんだかなー。

「あの男と、許嫁関係を解消したようだな」

 なんとも言えない表情を浮かべながら、双子の兄弟を脳内で比べていれば。
 レオドールは涼しい顔で、私の地雷を踏んだ。
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