私達、犬猿の仲ですよね? 原作知識なしの悪役令嬢が許嫁解消したら、執着ツンデレ系の第二王子から求婚されました!
逆ハーレムなんて、欲張りは言わないから。
だから、どうか。
皇太子だけは……。わたしに譲って。
アルベール様に、愛してほしかった。
幸せな家庭を築き上げたかった。ただ、それだけなのにーー。
「マリンヌ。僕は君の秘密を、すべて知っているよ」
お姉さまに対する憎悪はやがて、隠しきれなくなり……。
知られたくなかった人に、その醜き感情を気づかれてしまった。
「ぁ……あ……。違、違い、ます……。わたし……」
もう、おしまいだ。
わたしは誰にも愛されないまま、死ぬしかないんだ……。
いくらでも言い訳ができたのに。
想定外の出来事が起きてパニックに陥ったわたしは、声を震わせながら。
絶望するしかなかった。
「心配しないで。僕は君を、見捨てたりしないよ」
「本当……?」
「うん。僕もあの子が、邪魔で仕方ないから」
ーーでも、天はまだ、我に味方をしているようだ。
お姉さまが嫌いなわたしと婚約者ではいられないと言われるんじゃないかと、怯えていたけれど……。
彼はわたしと同じ気持ちだと笑顔で打ち明けると、そのまま言葉を重ねる。
だから、どうか。
皇太子だけは……。わたしに譲って。
アルベール様に、愛してほしかった。
幸せな家庭を築き上げたかった。ただ、それだけなのにーー。
「マリンヌ。僕は君の秘密を、すべて知っているよ」
お姉さまに対する憎悪はやがて、隠しきれなくなり……。
知られたくなかった人に、その醜き感情を気づかれてしまった。
「ぁ……あ……。違、違い、ます……。わたし……」
もう、おしまいだ。
わたしは誰にも愛されないまま、死ぬしかないんだ……。
いくらでも言い訳ができたのに。
想定外の出来事が起きてパニックに陥ったわたしは、声を震わせながら。
絶望するしかなかった。
「心配しないで。僕は君を、見捨てたりしないよ」
「本当……?」
「うん。僕もあの子が、邪魔で仕方ないから」
ーーでも、天はまだ、我に味方をしているようだ。
お姉さまが嫌いなわたしと婚約者ではいられないと言われるんじゃないかと、怯えていたけれど……。
彼はわたしと同じ気持ちだと笑顔で打ち明けると、そのまま言葉を重ねる。