私達、犬猿の仲ですよね? 原作知識なしの悪役令嬢が許嫁解消したら、執着ツンデレ系の第二王子から求婚されました!
「レオドールなんて嫌い」
「ああ」
「いつも自分の気持ちばっか押しつけてきて、私のしてほしくないことをする」
「すまん」
「そうやって心にもない謝罪を真顔でするところが……」
「ああ」
「好き……」
もう逃げられないと観念した私は、瞳を潤ませて彼に告げた。
レオドールはその言葉を耳にした瞬間――私と向かい合わせになるよう体制を整えてから、まっすぐに紫色の瞳をこちらへ向けて告げる。
「やっと、素直になったな」
「に、二度と言わないからね!」
「それは困る」
私の大好きな優しい笑みを浮かべた彼は、やっと私の口から望む言葉を引き出せたのが、嬉しくて仕方がないのだろう。
ご機嫌な様子で首筋に鬱血痕を増やしながら、私に諭す。
「夫婦円満の秘訣は、狂しいまでに互いを求め合うことにある」
「そんな話、聞いた覚えがないけど……?」
「一度だけでは、満足できない。これからは何度でも、俺に愛を囁いてもらわなければ……」
うーん。私から好きの二文字を引き出しただけで、満足してほしかったんだけどなぁ……。
どうやらレオドールの猛攻は、私の唇から愛しているを引き出すまで続くらしい。
一難去って、また一難って感じ?
「ああ」
「いつも自分の気持ちばっか押しつけてきて、私のしてほしくないことをする」
「すまん」
「そうやって心にもない謝罪を真顔でするところが……」
「ああ」
「好き……」
もう逃げられないと観念した私は、瞳を潤ませて彼に告げた。
レオドールはその言葉を耳にした瞬間――私と向かい合わせになるよう体制を整えてから、まっすぐに紫色の瞳をこちらへ向けて告げる。
「やっと、素直になったな」
「に、二度と言わないからね!」
「それは困る」
私の大好きな優しい笑みを浮かべた彼は、やっと私の口から望む言葉を引き出せたのが、嬉しくて仕方がないのだろう。
ご機嫌な様子で首筋に鬱血痕を増やしながら、私に諭す。
「夫婦円満の秘訣は、狂しいまでに互いを求め合うことにある」
「そんな話、聞いた覚えがないけど……?」
「一度だけでは、満足できない。これからは何度でも、俺に愛を囁いてもらわなければ……」
うーん。私から好きの二文字を引き出しただけで、満足してほしかったんだけどなぁ……。
どうやらレオドールの猛攻は、私の唇から愛しているを引き出すまで続くらしい。
一難去って、また一難って感じ?